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ある。従って純正部品を使用すると共に開弁温度の打刻数値を確認して交換する事が重要である。
又サーモスタットは2・1l1図に示すような方法で、水の温度を上げ下げして、開弁開始温度、全開温度、全閉温度、弁リフト等を調査し規格をはずれるものは交換する。

 

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2・109図サーモスタット

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2・110図サーモスタットの作動

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2・111図開弁、全閉温度のチェック

?水量加減弁
水量加減弁は、各シリンダヘッドの冷却水出口部に設け、各シリンダ及びシリンダヘッドの冷却水温度のバラツキをなくし均一になるように冷却水温度計を見ながら水量を調整する弁である。
水量加減弁は2・112図に示す如く先端部が斜めに切欠いて有り、これを回すことにより通路面積を加減し通過水量を調整出来る構造になっている。
清水冷却機関は恒高温の清水が循環するので各シリンダ間の冷却水温度のバラツキは殆ど発生しないため使用されていないが海水冷却機関では単気筒機関を除きほとんどの機関に取り付けられている。

 

 

 

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